いびきの防止・原因・対策

しずかなおやすみ

いびきとは

いびき(鼾)に悩んでいる人や、悩ませる人が多くいます。
では、いびきとは何でしょうか。

 

いびきとは、睡眠時の呼吸によって起こる雑音のことです。
いびきは、呼吸によって気道や軟口蓋(なんこうがい)、鼻腔の粘膜が振動して独特の音を発生します。

 

軟口蓋とは、口の奥の柔らかい部分のことです。
口蓋とは上あごのことで、軟口蓋はこの口蓋の後ろ1/3くらいの柔らかい部分であり、発声する時や物を食べて飲み込む際に動きます。
発声練習では、この軟口蓋を上げて発声するようにと教えています。
軟口蓋は、食べ物が口に入っている間は舌とくっついて、食べ物が咽頭(=のど)に入らないようにします。
物を飲み込むときには咽頭部と接触して鼻に入らない仕組みになっています。

 

通常、起きているときにはいびきをかきません。
しかし、睡眠中は体の筋肉が緩みます。
すると上気道の筋肉も緩んで、その結果上気道が狭くなります。
空気の通り道が狭くなるために、そこを空気が通ると粘膜が振動します。
その振動がいびきとなるのです。

 

このいびきには病気が隠れている場合もあります。
単にいびきがうるさいと思わずに、大きないびきが続く場合や、無呼吸状態が続く場合は一度病院に行って診察を受けましょう。
空気の通りが悪いということは熟睡していないので、体にもよくありません。
しっかり治療することで、いびきの原因となる病気が治ると同時に、本人や家族もいびきに悩まされることがなくなります。
適切な治療を受けて、充分睡眠を取れるようにしてください。

 

 

 

いびきの原因

いびきは、空気の通り道である上気道がなんらかの原因で狭くなって、そこを空気が無理して通ることで軟口蓋などの粘膜が振動して起きる音のことです。
喉の周りの筋肉は柔らかく、仰向けに寝るとその筋肉が緩んで喉の奥が下に沈みやすくなります。
そのため、正常な状態であっても睡眠中は上気道が狭くなる可能性があります。

 

普段いびきをかかないのに、疲れた時などのいびきをかく人がいます。
このような人は、ストレスや疲れが取り除かれるといびきが収まります。
一時的ないびきは心配する必要はありません。
しかし、慢性的ないびきは注意が必要です。

 

慢性的ないびきの原因としては、肥満、アルコールの飲酒、喫煙が挙げられます。
肥満は、喉や首まわりについた脂肪が上気道を狭くして、いびきを起こします。
鼻炎やアレルギーの人など、口を開けて眠る口呼吸もいびきの原因の1つです。
子どもの場合はアデノイドが原因で気道を塞ぎ、いびきが起こる場合もあります。

 

この他、骨格が原因で顎が小さく、収まりきれない舌が気道を塞いでしまっていびきの原因になります。
また、老化と共に筋力が弱まって上気道が狭くなる加齢が原因である場合や、薬を飲んで起こる筋力の緩みからいびきが起こる場合もあります。

 

いびきは様々な原因から起こりますが、慢性的ないびきは酸素が充分に体にいきわたっていない状態ですので、適切な治療が必要です。
いびきが気になったら、いびきの原因に沿った治療を受けて充分な睡眠がとれるようにしてください。

 

 

 

 

いびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS)

いびきは上気道が狭くなることで起こるので、呼吸や血液の循環に影響を与えます。
その中で最も怖いのが、いびきをかいている人の中には睡眠中に呼吸が止まってしまう人が多くいることです。
これが睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている時に10秒以上の無呼吸状態が1時間に5回以上、1晩(=7時間)で30回以上続く状態を指します。
目が覚めている時には、無呼吸は起こりません。

 

無呼吸となると息が苦しくなります。
息が苦しくなると脳の命令で体全体が息をしようと反応します。
なんとか無呼吸状態を脱して息をする時に、うるさいいびきとなって響き渡るのです。
睡眠時に無呼吸状態が何度も続くので、酸欠状態となり血圧が上昇します。
睡眠時に何度も苦しい呼吸をするので、当然深い睡眠を取ることができません。
このような睡眠中の状態が、日中起きている時に影響を及ぼします。

 

しっかり睡眠がとれていないので、睡眠時間が長くても疲労感が抜けません。
集中力を欠いて日常生活や仕事にも差し支えます。
また、日中強い眠気が襲ってきて、会議中や車の運転中に眠ってしまうことがあります。
血液に酸素が充分に行き渡らないので、心筋梗塞などを起こすこともあります。
このように、睡眠時無呼吸症候群は自分自身や周りの人の生命にも危険が及ぶ可能性があるのです。

 

睡眠中に頻繁に呼吸が止まってしまう人は、ただちに病院に行って適切な治療を受けましょう。
睡眠時無呼吸症候群の治療はいびきを治すだけでなく、自分自身や家族、周りの人の生活を守るためにも必要なことなのです。

 

 

 

 

いびきと肥満

いびきはなんらかの理由で上気道が狭くなって起こります。
このいびきの原因で最も多いのが肥満です。
肥満によって喉や首の周りについた脂肪が上気道を狭くしてしまいます。
その狭い上気道の状態で眠ると、軟口蓋や舌根が沈んで気道を塞いでしまいます。
このため、肥満の人はいびきをかきやすくなるのです。
単なるいびきだと侮ってはいけません。
気道を塞ぐということは、眠っている間に無呼吸になる睡眠時無呼吸症候群にもなる可能性があるということです。

 

肥満が原因のいびきの場合には、いびきに対する治療の他に減量がかかせません。
肥満はいびきの原因になるだけでなく、生活習慣病である糖尿病や高血圧などの原因にもなります。
また、肥満によって上気道が狭くなって眠っている時に呼吸が辛くなることから血液の酸素不足となり、この酸素を補うために心拍数が増えて血圧が高くなります。
このように、肥満による呼吸が血圧を高くしている場合もあるのです。
いびきは、体の状態を知らせてくれるシグナルであるともいえます。

 

肥満だけでなく、加齢による筋力低下もいびきの原因ですので、太った人は年齢と共にいびきをかきやすくなります。
そして、体重が増加するほどいびきをかきやすくなります。
いびきをしっかり治療するためには、体重を管理して太り過ぎないように心がけてください。
また、現在いびきをかいていない人は太らないことがいびきの予防につながります。
健康に生活するためには、肥満解消はかかせないのです。

 

 

 

 

いびきとアデノイド(咽頭扁桃)

大人だけでなく、いびきをかく赤ちゃんや子どももいます。
この場合の原因の1つに、アデノイド(咽頭扁桃)の腫れがあります。
アデノイドは、口蓋垂(=のどちんこ)の裏にあるリンパ組織です。
アデノイドは3?5歳頃に最大の大きさとなります。
そして10歳をすぎた頃から小さくなりはじめます。
このようにアデノイドは通常、子どもの頃は大きい組織です。
しかし、このアデノイドが肥大している場合に、喉、鼻や耳などに慢性の炎症を起こす場合があります。

 

アデノイドがある場所は鼻で呼吸する際の空気の通り道となっています。
アデノイドが肥大すると、鼻で呼吸する際の空気の通りが悪くなり、口呼吸をせざるを得ません。
これが原因でいびきをかいたり、睡眠時無呼吸症候群にもなるのです。

 

アデノイドのある場所には、耳と鼻をつなぐ耳管もあります。
このために、アデノイドが肥大すると耳管を圧迫し、中耳炎や難聴の原因にもなります。

 

アデノイドの肥大の治療は通常、アデノイドが小さくなるのを待つ経過観察です。
喉の炎症などは適切な治療で治すことができます。
しかし、炎症が慢性化するなど症状が重い場合には、肥大したアデノイドを切除することもあります。
肥大したアデノイドが原因で呼吸困難になることもあります。
大人だけでなく、子どものいびきも危険であるという認識が必要です。
子どもがいびきが続く場合には、病院で一度診察して適切な処置を受けるように心がけてください。

 

 

 

六角脳枕

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